田島硝子

江戸時代から受け継がれる「江戸硝子」。
その伝統の火を決して絶やすことなく未来へと繋いでいく。
1956年の創業以来、田島硝子は江戸硝子の技術を継承しながら新たな製法を開発・採用し、さまざまな硝子製品を製造してまいりました。
江戸時代から受け継がれる「江戸硝子」。その伝統の火を決して絶やすことなく未来へと繋いでいきます。確かな技術を持った職人たちの手で、一つひとつ丁寧につくられるガラスには、他にはない奥深い味わいと、ぬくもりがあり、熱く、泥臭く、そして、誠実に。そこには、伝統の“今”が息づいています。伝統技術とは、決して過去のものではなく、現代最高の技術であり、今もなお革新し進化し続けるもので、50年先も100年先も、日本の美しさの一部であり続けるために、息を吹き続けます。
「江戸硝子」とは、江戸時代に生まれた硝子製法を受け継ぎ、手づくりで製造されたガラス製品です。18世紀序盤に鏡や眼鏡等を製造したのがはじまりで、明治初期には欧州の技術の導入によって多様なニーズへの対応が可能となり、東京の地場産業として発展しました。機械による大量生産品とは異なり、すべての製品がオリジナルの1点もので、手づくりだからこそ出せる深みや味わい、デザイン性の高さが特徴で、1,400度ほどの高温で溶かされたガラスを鉄製の棹(さお)で巻き取った後、「吹き」「押し」「延ばし」などの技術を用いてさまざまな器を形づくっています。2002年(平成14年)に東京都伝統工芸品、2014年(平成26年)には経産省より国の伝統的工芸品に指定されました。江戸硝子には様々な技術があり、田島硝子では型吹き、細足、モール、被せ、延ばしの技術を継承しています。また、工場内では江戸切子の製造も行っています。